Mrkill  matic

Mrkill matic

【結論】きっと、これが最高の燃料用ボトル。今はインテリアとして活躍中。

ドイツのMARKILL (マルキル)製のmarkill matic。

MARKILLはアルミ製の水筒なんかを作ってた老舗のメーカーなんですが、残念ながら今は無いそうです。ちょっと古い山屋さんならきっと全員知ってるハズ。フランスのグランテトラかマルキルかどっちか、ってかんじでした。ロゴがかっこよくてね。

で、これは、そのマルキルの燃料用ボトルです。

燃料用ボトルだとSIGGボトルが一般的だったんだけど、あれはスクリューのふたが外れそうで怖くて、なんか使ってなかった。山に灯油持ってくのはエバニューのポリタンだったし(非推奨)。

自転車旅でレギュラーガスのストーブ使うようになってから、絶対漏れない、こけても壊れない、スタンドで給油してもらえるボトルが必要になり、北12条の秀岳荘で買いました。スタンドではポリタンにはもちろん給油してくれません、念のため。

ご覧のようにベコベコですが、まあ丈夫です。ボトルってより砲弾ってかんじ。軽いけどね。

 

 

そういえばなんですが、チャリ旅でスタンドでガソリン買うの、最初は恥ずかしかったな。セルフスタンドなかったしね。

容量は0.9L。なんで2個あるかっていうと、2ストのオフ車(CRM50)に乗るようになってから、あれってタンクが5リットルくらいしかないもんで、2ストだから遠出でも50ccのくせに20km/Lくらいしか走らない。そんなわけで、遠出&林道入るときに2本分ガソリン積んでました。二本で30km走ればまあなんとか人里まで。北海道でも。

そしてこのボトルの最大の特徴が、この2重キャップ。

 

 

 

 

こうして、外蓋のへこみを内蓋にはめて、回して外すんですわ。だから、荷物の中で蓋がゆるむってことがまずない。

それと、内蓋がバネで開閉するプッシュ式のノズルになってて、

ここを指で押して押して傾けると、小さな穴から中身がチューって出てきます。

漏斗持ち歩くのも使うのも面倒だから、ストーブに直接注いでました。もちろん非推奨です。

 

ほんとに丈夫で軽くて漏れなくて優れた燃料ボトルだと思うのですが、もう作ってないんだね。残念だな。

最近は出番なくて、たまーに雨の日のたき火の一発着火用に灯油入れて隠し持ってくくらいだから、普段はインテリアになってます。オレンジでかわいいでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

【わしの失敗談】
たき火やってて、火のツキが悪いからガソリンをちょいちょい追加してたんだけど、調子に乗って火の上から、プッシュボタン押してタラーってかけました。タラーって垂れるガソリンを炎が見事に逆流して手元と蓋のあたりに点火。これは絶対やってはダメでした。

【結論その2】
ガソリンは、別容器(切った空き缶とか)に入れてその上に木を組み、長い棒などでガソリンい点火。あっというまに火柱があがり湿った木でも雨の中でも着火します。ガソリンの後から追加はダメ!絶対!

ロッキーカップ

ロッキーカップ

【結論】一日の行動が終わっってテントから外を眺めながらこういうのでお茶飲んだり酒のんだりして一服する、そういうことのために山に入るし、飽きることはない。

最近はあんまり使わないのかな。シェラカップってあるじゃないか。そう、あれです。
高校生のころにはもちろんあって、山岳部ではそれを使ってるやつも多かったんだけど、あの薄いどんぶりみたいな形がきらいで。なんか、飲むときに口のわきからこぼれそうじゃないか、テントの中でさ。

そんなとき、会津若松の「アルペンハウス」で買ったのがこれ、ロッキーカップです。
はじめに買ったのが大きい方で、これで450mlくらい入ります。もちろん火にかけても大丈夫だから、自転車の旅中はこれで豆缶とかシチュー缶温めたりコーヒ―沸かしたりしたもんだ。
飲み口のフチが熱伝導率が低い金属でできてるから、熱い飲み物を入れても熱くなりにくいんです(これはシェラカップも同じ)。 とはいえ火にかければやっぱり熱くなるから、飲む用にもう一個、小さいのも買いました。こちらは200ml少々。

いくらぐらいだったのかな。大きい方が2500円くらい、小さい方が2000円くらいだったんじゃなかろうか。
高校生にはちと高い買い物だったが、なんかこれは長く付き合うモノになりそうな気がしたんだな、きっと。そのとおり、長い付き合いになりました。買ったのが15歳ころだから、もう30年ですな。たき火にも平気でかけてたからあんまり大事に使ってたとは言えないんだけど、呆れるくらい丈夫だぜ。

今、売ってないらしいですね、これ。
あと山道具屋で似た形の探してもチタンばっかりだしね。チタンの鍋とかカップって火にかけるとなんか嫌な気分になるじゃないか(ならない?)。無理して買っといてよかったな。もっと買っとけばよかったな。一ダースくらい。どうやら中古でも高く売れるらしいじゃないか。売らないけど。

そんなわけでいまだに愛用のロッキーカップ。
普段はデスク上のごちゃごちゃしたものを入れるのに使ってます。
あと、家ですごく小さな鍋を必要とする時があるじゃないか。ウナギのたれをちょっと追加して作ったり、、削り節を煎ってオカカ作ったり、とかね。そういうときに450mlの方はよく活躍します。まあ、炒めもんすれば焦げますが。焦げても全然大丈夫。

さすがに重いので、山に2個セットで持ってくことはなくなりました。小さい方だけですな、山には。

テントたてて日が落ちる前にこれでコーヒーとか酒を飲んでぼーっとするとき、その心情を説明するのは難しいんだか、そういうことのために自分は山に入るのではないかと思っている。いつになっても飽きることは、ない。

 

GORO S-8

GORO S-8

【結論】好きな靴を履いてけばよろしい。革の重登山靴だろうと、地下足袋だろうと。その靴履いて山に入ったら何が起こるかを知っていてそれに対応できればよろしい。山は自由だ。

巣鴨にあるオリジナル登山靴専門店、ゴロー、の、S-8。

以前使っていた新素材の靴がウレタン部分からばっくりはがれてしまい、数年で使えなくなる靴はもう嫌だなあと思ってたところこの靴に出会いました。

最初のオイル塗りと磨きから始まり、手入れも面倒、ゴアじゃないから蒸れるときは蒸れる。そして今どきの靴に比べればかなり重いです。私のは、片方1165グラムです(紐、インナーソール除く)。重い!

だから、それも含めて好きな人向き。私は、好き。この靴でまた登りたいな、と思ってしまう。

「完全オーダー」「納期2か月待ち」とかのコメントを見かけたが、んなこたあない。私は買いに行ってすぐ持ち帰ったよ。右26.0、左26.5です。サイズあれば左右違ってもその場で買えます。0.25ミリ刻みはオーダーみたいだな。

※2018年10月29日追記
久しぶりにお店のHP見たら、S-8が”受注生産”となってますね。どうなんでしょ。前からそのように記載してあったような気もするし。検討中の方はお店に聞いてみたらよろしいかと。
それと、インナーソール使う方はそれも持参された方がよろしい。特に厚みのあるやつ使う方は。お店でかなりきっちり採寸してくれるから、あとでソール追加すると少々指がキツくなるよ(私)。靴下も持参すればなおよし(お店にもあります)。
以上追記でした

ところで、靴紐ってプラプラすると気持ち悪いから、

ゴムひもで留めてます。ゴムひもをリングに通して輪っかにして反対側のフックに留める、ね。これは以前の靴でもやってました。
つまり、こうなります。

ぷらぷらしなくて快適ですよ。

【使用上の諸々】

・購入時は、いわゆる裏革で薄い黄土色なのですが、すぐにワックス(専用、お店で売ってる)を塗って、塗って(どんどん吸い込むから缶半分近く使う)、ブラしかタワシで磨きます。すると、テッカテカのツルッツルになります。こうして防水性を確保するわけですな。そして、毎回使用後は汚れ落とし&ワックス&磨き、たまーにミンクオイルで栄養補給。このあたりの初期設定と手入れに関しては、買うときに丁寧に教えてくれます。

・採寸とサイズ決定は2階のお姉様が非常に丁寧に(テキパキと)やってくれます。私の足の爪を見て一言、「今の靴が小さいですね。下りでつま先に負担かかってますよ」だってさ。

・セミワンタッチアイゼン使ってます。エーデルリッド(EDELRID)のシャークです。
このアイゼンは、前の金具を取り換えることで、ワンタッチにもセミワンタッチにも、さらにはプラの山スキー兼用靴にもはまる、なるなかなかの優れモノ。

ワンタッチの金具(前)がはまるかなと思ったんだけど、ソールがでかくてギリギリ入りませんでした。セミワンタッチで使用するには全く問題なし。心配ならアイゼン買うときに靴持参で試しましょう。

この靴のビブラムソール、でかくてゴツイんだよな。

・冬は、日帰りの旭岳、本州の八ヶ岳数泊くらいなら大丈夫。でも、革だから確実に湿気吸います。靴下はケチらずいいものを。インナーソール入れてます(また後日)。

こんな重い靴履いてる私だが、地下足袋ですたすた夏道降りてく沢屋の人とか、東北の山なんか行くとよくいる長靴で入ってる地元のおっちゃんとかみると、ああ、山は自由で良いなあと思います。

PRIMUS P-153 ウルトラバーナー

PRIMUS P-153 ウルトラバーナー

 プリムスのバーナー p-153ウルトラバーナー
 【結論】道具背負って歩く人はこれで間違い無し。
※極限まで軽くしたい方は、p-115で!

その前にこれまで使ってきたストーブのことを。

学生時代は灯油のラジウス(重)をパーティーで1台が当たりまえ。会津高校山岳部と北大歩く会時代は、まあ学生なんてエエ加減だからエバニューのポリタンに灯油入れて持ち運んでました(もちろんだめなんだけどね)。パッキン溶けてくるし。灯油臭い飯をよく食ったもんだ。アルコールのメタでプレヒートしなくちゃいけない。下手な奴がつけると赤い炎があがってテントの中が黒煙で充満するわ、ニードルで掃除しないとススがたまるわ、掃除しすぎると噴射穴が広がってよくないわで、まあ手間がかかるもんでした。でも好きだったけどね。

一人で行くときはキャンピングガスのコンパクトなやつ。五徳が全部ばらせてコンパクトでよかった。ただ、EPIとプリムスに押されてボンベ売ってるところが少なくなってきたのが多分20年前くらい。

自転車で旅するようになってからはピークワンのレギュラーガス用ストーブ。これはプレヒート無しで点火できてよかった(火柱が少々上がるから、雨でも点火は外で)。ガソリンスタンドさえあればどこでも燃料手に入るし。余談ですが、オーストラリアのチャリ旅中に会ったライダーは、現地の鉛入りのハイオク使うと炎色反応でキレイだよ、と言ってました。

時代は移り、、、いやあ軽くなったもんだコンパクトになったもんだ。驚きです。どれくらいコンパクトかというとで、同じくPrimusのコッヘル(今はクッカー、って言うのか?)とセットで

 

 

 

ボンベとストーブが収まります。
日帰りでもこれ一個はザックに必ず!です。

 

 

 

 

 

【使用に関する諸々】
■安定は悪い。だから、特にテント内での調理中は鍋を手で押さえながらが基本(テント内は禁止、ということになってますが、そりゃ無理だよ)。外でお湯沸かすくらいなら、まあいいか。風には決して強くないので、外ではいろいろ風よけを工夫。

■ボンベは夏でも冬季用を使ってます。値段そんなに変わらなくてハイパワーだから。30年前くらいにキャンピングガス使ってた頃からのクセです。

■電子式の着火装置がついていて便利なのですが、2300mとか超えると火花飛ばないことがあるので、必ずライターなどをセットで携行します(「カチッ、とやる式」じゃないやつね。意味ないよ)。100円ライターは行動中の濡れはもちろん、朝テント内で結露すると(テント内でむき出しで置いとくとほぼ必ず結露する)使えなくなるので、ジップロック、複数分散、寝るときはシュラフ内、などいろいろ工夫を。

そんなわけで山歩きにはこのストーブがおすすめなんですが、なんですが、自転車の旅とかにはピークワンのレギュラーガス用がいいなと改めて思いました。街でしかボンベ手に入らないからなあ。

それと、キャンプの人たちが使う立派なストーブ(コールマンとか?)のことは全く知らないです。
車に積むのはイワタニカセットコンロで決まりです。