ある俳優と照明家のこと

先日シアターZOOである芝居を見たとき、ちょっと気になる若い役者がいて、特になにか芝居をするわけでもないんだけど、きっとそんなに演劇の経験はないのだろうけど、ちょっといい役者だな面白いなと思って見ていた。
そんなことを同じ芝居を見た人と話していたら、後日メールがあり。

「○○さんの息子だそうです。」

それは、僕が芝居を始めた20年前くらいに札幌で芝居に関わっていた人間ならおそらく誰でも知っている照明家の名前だった。

僕も前の劇団で何度かプランをお願いしたことがあって、すごくすごく芝居が好きで品のある美しい照明を作る人だった。
その後仕事をご一緒する機会がなく10数年が過ぎた。

いつかまた芝居の現場でご一緒できる日が来るような予感がする。
照明家の父と、か、俳優の息子と、か。